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- 科名・属名 : オシダ科 オシダ属
- 特徴 :
草丈50〜80cmの常緑性シダ。
根茎は太くて短く、斜上〜直立し、葉を叢生する。
葉身は長楕円状披針形〜長楕円形、2回羽状深裂〜複生、長さ40〜60cm、幅15〜22cm。下部は狭くならず、羽片は12〜24対あり、披針形で長さ10〜12cm、幅1.2〜3.5cm。先は鋭尖頭、基部は広いくさび形で短柄があり、羽状に切れ込み基部では全裂市裂片が遊離する。裂片は長楕円形、円頭〜鈍頭、幅4〜7mm、小さい鋸歯がある。質はやや厚い草質、葉脈は表面で窪まない。
胞子嚢群は葉身の上半部のみにつき、裂片の中肋と辺縁の中間につく。胞子嚢群のつく羽片は胞子散布後も縮まない。
- 分布・生育地 :
北海道(奥尻島)〜九州 (国外:朝鮮、中国東部) 山地林下、林縁、道端、石垣
- 撮影月日・場所 :
2007年5月19日 東京都八王子市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群 2015年4月3日 東京都高尾山麓 下左・葉表、下右・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
同じような環境に生え、よく似ているクマワラビとは、胞子嚢をつけた葉の上部が胞子散布後も縮まない(中の写真は春先の撮影で胞子散布後であるが、胞子嚢をつけた羽片は縮んでいない)、葉脈はクマワラビほど窪まず、裂片の先が丸い、葉柄基部の鱗片が暗褐色であることなどが相違点である。
しかし、シダを覚え始めた頃はこんがらがってどっちがどっちか解らなることも度々だった。今でもどっちだったっけと迷ってしまう。
山地の林下や林縁に多いが、高尾山麓では両種とも多く、上の写真のように道路端の石垣などでも隙間に生えているのをよく見かける。
その他のシダ
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