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- 科名・属名 : オシダ科 オシダ属
- 特徴 :
草丈50〜90cmの常緑性シダ。
根茎は短く直立し、葉を叢生する。
葉身は単羽状、倒披針形で長さ40〜70cm、幅18〜23cm、上から1/4くらいの所が最も広く、下部羽片は中央部の半分程度の長さに短縮する。
羽片は20〜30対、三角状線形、長さ8〜11cm、幅1.6〜2cm。基部から中部までは両側が平行し、その先は次第に狭くなり、先は鋭尖頭、基部は広いくさび形〜切形、短い柄があるか無柄、縁は大きく鈍鋸歯があるか、浅裂〜中裂。質はやや厚い紙質、黄緑色で表面の葉脈は窪んで浅い溝になる。
葉柄は長さ10〜20cm、基部に線状披針形〜楕円形で赤褐色〜褐色の鱗片が密につく。
胞子嚢群は羽片中肋の両側にはつかず、羽片の辺縁寄りに散在し、包膜は円腎形。
- 分布・生育地 :
北海道(奥尻島)〜九州 (国外:中国) 山地のやや湿った林下
- 撮影月日・場所 :
2015年7月5日 広島県広島市 中上 2011年10月11日 滋賀県長浜市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・胞子嚢群 2015年7月5日 広島県広島市 中下・葉表、右下・鱗片2 同 上 左下・下部羽片、右上・鱗片1 2011年10月11日 滋賀県長浜市
- 撮影記 :
基部から葉を360度広げた姿が美しいシダ、和名の由来もこの形を孔雀が羽根を広げた姿になぞらえ付けられたのだろうか。
北海道と沖縄を除くほぼ日本全土で見ることができるが、山地の沢沿いの湿った林下で見かけることが多い。
よく似たイワヘゴやキヨスミオオクジャクなどがあるが、違いは胞子嚢群の位置(本種は辺縁寄り)や中軸鱗片の色などで見分ける。
その他のシダ
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