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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈25〜50cmの常緑性シダ。
根茎は短く多くの葉を叢生する。
葉柄は針金状で、長さ約15cm。葉は単羽状複生で、長さ15〜30cm、幅3.5〜7cm。羽片は三角状狭長楕円形で鎌状、長さ1.5〜5cm、やや斜上してつき、縁は浅裂〜中裂、基部に耳があり、後側1/3は欠落してくさび形となる。
胞子嚢群は辺縁寄りに1列に並び、包膜の辺縁はやや不斉。
- 分布・生育地 :
沖縄(本島、西表島) (国外:台湾) 渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
2010年3月19日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢 同 上
- 撮影記 :
花だけを追いかけていた時は、何の興味も惹かない沢だったが、シダに関心を寄せるようなってからは毎回のように発見があって楽しい沢になった。
特に大岩で堰き止られた上流部のその場所は、日陰も多い上に湿度も高くシダの生育には絶好の条件を備えていて、数多くのシダに出会えた。
この年も、時間に余裕のあるせいでじっくり探したところ、これまで目に付かなかったこのシダに気がついた。
ヤエヤマトラノオに似ているが、全体に大きく、羽片に耳があることや、胞子嚢が辺縁につくことで区別できる。
その他のシダ
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