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- 科名・属名 : オシダ科 イノデ属
- 特徴 :
草丈15〜25cmの常緑性シダ。
根茎は短く、葉を叢生する。葉柄は2〜7cmで鱗片は早落性。
葉身は単羽状複生で線形、長さ10〜20cm。羽片は長楕円形〜長楕円状卵形で、長さ0.5〜1.5cm、浅裂〜中裂し、中軸に対し斜上してつく。最下羽片は長さ5cmになることもあり、5対程度の小羽片がある。
胞子嚢群は1羽片に1〜4個、中肋と辺縁の間につき小さい。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山列島) (国外:日本固有) 山地の渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
2008年3月3日 沖縄県西表島 中 2007年10月29日 同 上 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
西表の山間部、緩やかな流れの小さな沢、沢沿いの岩にはコケがびっしり付いて滑りやすい。
大岩の流れとは反対側の面に20cm程度のシダが叢生して付いている。すぐ上にはこれも渓流植物のヒメタムラソウの株も見える。
本州でよく見かけるジュウモンジシダが九州南部から沖縄でタイワンジュウモンジシダに変わり、さらに八重山列島の水辺ではこのシダに変わったとされている。
そんな目で見ると、何となく親近感がわいてきた。
その他のシダ
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