ヨゴレイタチシダ(汚鼬羊歯)

Dryopteris sordidipes


ヨゴレイタチシダ

  • 科名・属名 : オシダ科 オシダ属

  • 特徴 :
     草丈40〜100cmの常緑性シダ。
     根茎は斜上し、塊状で葉を叢生する。
     葉身は卵形〜卵状長楕円形で2回羽状複生、下部は3回羽状複生となり、長さ25〜60cm、幅20〜40cm。最下羽片が最大で三角状卵形、下向き第一小羽片が最も大きい。小羽片は長楕円形、鈍頭で基部はやや耳状となり心形。裂片は三角状卵形、全縁か微鋸歯縁。質は紙質、表面は光沢のない暗緑色。葉柄は長さ20〜50cm、基部には褐色〜黒褐色で狭披針形、長さ約2cmの鱗片が密につく。基部以外の葉柄や中軸、羽軸の鱗片は黒褐色〜黒色で、圧着してつく。
     胞子嚢群は小羽軸と辺縁の中間につき、円形で小型、包膜は大きくて宿存性。

  • 分布・生育地 :
     四国(高知県)、九州(南部)、沖縄 (国外:台湾)
     山地のやや荒れた林下

  • 撮影月日・場所 :
     2012年10月22日  沖縄県名護市
     中・胞子嚢群、下・鱗片    同  上

  • 撮影記 :
     黒色の鱗片が葉柄や中軸、羽軸にまで圧着してつく様子が、汚れているように見えることから和名がつけられている。
     本土では四国や九州の南部にしかないが、沖縄などでは普通に見られる。ただ、和名ほど他のシダに比べて汚れているようには感じはしないが。
     いかにもシダらしい形をしていて、本土であれば同定に苦労するが、沖縄ではこういう形のシダの種類が少ないので比較的同定しやすい。
     比較的明るい樹林下、ゴロゴロした岩の多い斜面に生えていた。近くにはタネガシマムヨウランの花が咲いていた。

  • その他のシダ
胞子嚢群

葉柄の鱗片