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- 科名・属名 :
リュウビンタイ科 リュウビンタイモドキ属
- 特徴 :
草丈2mになる常緑性シダ。
根茎は塊状で直立し、葉を数枚叢生する。基部の周りには枯れた葉の托葉が多数残る。
葉は2回羽状複生、葉身は楕円形、長さ最大2m以上、幅最大1.5m。側羽片は狭長楕円形、長さ(45-)56〜71(-81)cm、幅(15-)20〜26(-29)cm。小羽片は線状披針形、長さ(4.5-)8.3〜12(-14)cm、幅(1.4-)1.5〜1.8(-1.9)cm、先は鋭尖頭で鋸歯縁。質は革質で緑色、葉脈は遊離し、偽脈はない。
葉柄は緑色、長さ最大1m、径は2cmを越える。基部の鱗片は膜質、茶褐色〜褐色、狭披針形〜披針形であるが、形や大きさに変化が多い。側羽片や小羽片の基部などにも茶褐色の鱗片がある。
胞子嚢群は小羽片の辺縁の約1mm内側、側脈の両側に2列に並び、楕円形で長さ(1.1-)1.4〜1.9(-2.1)mm。
- 分布・生育地 :
小笠原諸島(母島、北硫黄島) (国外:日本固有) 山地林下
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2011年6月28日 東京都小笠原諸島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群、下・葉柄、鱗片 同 上
- 撮影記 :
小笠原諸島母島の石門へ向かう途中、このシダに出会った。
全体は2m近くもある大きさで、強い日差しを防ぐすべはなく、コントラストの強いできの悪い写真になってしまった。
小笠原諸島には他によく似たオガサワラリュウビンタイがあるが、本種は偽脈がないことで見分けられる。
大きさの故全体の写真は撮りづらかったが、逆に葉を下から見上げ陽を透かした形になり、偽脈の無いことはしっかり確認できた。
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