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- 科名・属名 : リュウビンタイ科 リュウビンタイ属
- 特徴 :
高さ2〜3mの常緑性シダ。
根茎は塊状で直立し、葉を2〜5(〜10)本出す。
葉身は楕円形で2回羽状複生、長さ1〜3m、幅1〜2m。側羽片は7〜15対、狭両楕円形、長さ(45-)53〜65(-71)cm、幅(17-)21〜24(-25)cm。小羽片は(19-)22〜29(-33)対あり、披針形で長さ(7.1-)8.3〜10(-12)cm、幅(1.3-)1.5〜1.8(1.9)cm。先は鋭尖頭、縁は波状〜鈍鋸歯縁。質は革質、緑色、脈は分岐しないか1回分岐、各小脈の中間に偽脈があり、辺縁から中肋の中間点付近まで下垂する。
葉柄は緑色で平滑、白緑色の線条斑があり、長さ1〜1.5m、径数cm。葉柄基部は肥厚し、粗い鋸歯がある大きな托葉に包まれる。
胞子嚢群は辺縁の1〜2mm内側、小羽片の側脈の両側に2列に並び、楕円形で長さ(1-)1.2〜1.6(-2)cm。
- 分布・生育地 :
小笠原諸島 (国外:日本固有) 谷筋の陰湿な林内
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2011年7月1日 東京都小笠原諸島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・胞子嚢群、下・葉柄(線条斑) 同 上
- 撮影記 :
前日、途中通りかかった沢沿いに大きなこのシダが何本か生えていた。
先を急ぐ日程だったので翌日撮影することにし、翌朝まだ涼しさの残る中撮影した。
ホソバリュウビンタイ同様葉柄にある白い線条斑が目に付いた。
ホソバリュビンタイに含まれるという考え方もあってそのままになっていたが、最近出版された「日本産シダ植物標準図鑑」では、分子系統分析で別系統の種であることが示唆されたとの記述がありそれに従った。
この図鑑では偽脈の長さがリュウビンタイより長いが、ホソバリュウビンタイよりは短いとされている。
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