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- 科名・属名 : トクサ科 トクサ属
- 特徴 :
草丈50〜100cmの夏緑性シダ。
地下茎は浅い水底の地下を長く匍匐する。
地上茎の胞子茎と栄養茎は同形、径(2.9-)3.8〜5.2(-6.1)mm。上部で輪生状に側枝を規則的につけるものや、不規則につけるもの、単生し側枝を出さないものなど色々ある。節間は長さ(0.8-)0.9〜1.3(-1.7)cm。
質は草質、緑色、断面は中空髄空は直径の4/5程度あるため、茎の壁は薄い。葉鞘は長さ(0.8-)0.9〜1(-1.1)cm。歯片は線状披針形で先は尖り、宿存性、黒色で長さ(2.3-)2.7〜3.5(-4.1)mm。
胞子嚢穂は主茎に頂生し、長さ(0.7-)1.2〜1.7(-1.9)cm、幅(0.4-)0.5〜0.6(0.7)cm。柄の長さは(0.3-)0.4〜1(-1.7)cm。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(福井県以東) (国外:朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、ヨーロッパ、北米) 向陽の湿地、浅い小川の水中や水辺
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2018年7月24日 群馬県尾瀬ヶ原 中・全体2、下・枝 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
群馬・福島・新潟県の県境に広がる尾瀬ヶ原は、本州屈指の高層湿原でミズバショウの群生を初めとして多くの植物が生育し、有数の花見スポットである。
季節ごとに咲き乱れる色とりどりの花に目を奪われ、湿原にシダがあることに気づかないが、ミズゴケの上などにいくつかのシダが見られる。
このシダは湿原を流れる川の中に生え、気をつけていれば橋の上から観察することができる。
その他のシダ
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