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- 科名・属名 : ツルキジノオ科 タマシダ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立し、狭披針形で淡褐色の鱗片を密につけ、針金状の根と走出枝を多数出して群生する。
葉身は単羽状、線状披針形で両端に向かって次第に狭くなり、長さ20〜70cm、幅3〜6cm。側羽片は多数つき、多いものでは100対に達し、長楕円形で長さ2〜3cm、幅5〜7mm。先は鋭頭〜鈍頭、基部は切形、上側は耳状となり、辺縁は浅裂する。葉柄は暗褐色〜褐色、長さ5〜20cm、淡褐色の鱗片を多数つける。
胞子嚢群は中肋と葉縁の中間かわずかに葉縁側につき、包膜は腎形で幅広く、薄いが硬く、褐色。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島以南)、四国(南部)〜沖縄 (国外:熱帯地域) 海岸沿いの日当たりのいい場所
- 撮影月日・場所 :
2006年5月28日 鹿児島県屋久島 中 2007年6月9日 鹿児島県奄美大島 下・胞子嚢群 2007年6月10日 同 上
- 撮影記 :
街中で栽培されているものをよく見かけるが、本来の自生地は伊豆半島南部〜沖縄、小笠原の暖地である。
自生地では単生していることは少なく、道端や林縁の岩場などに群生していることが多く、比較的よく見かける。
沖縄にはヤンバルタマシダもあるが、このシダの羽片は長さが短いこと、胞子嚢群が辺縁より少し内側につくので見分けられる。
その他のシダ
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