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- 科名・属名 : チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈5〜13cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立し、狭三角状披針形で黒色の鱗片をつける。
葉は2回羽状複生〜3回羽状中裂、葉身は卵状披針形〜長楕円状披針形、長さ(2.8-)4.8〜7.1(-8.8)cm、幅(1.2-)1.5〜2.3(-3.1)cm。側羽片は(7-)8〜11(-13)対、三角状卵形で短柄がある。小羽片は長さ(0.3-)0.5〜0.9(-1.2)cm、幅(0.2-)0.3〜0.6(-0.8)cm。小羽片は円頭〜鈍頭、長さ(0.3-)0.4〜0.5(-0.6)cm、幅(0.2-)0.3(-0.4)cm、頂点側は歯牙縁、その他は全縁。質は薄い草質で緑色、疎らに褐色の多細胞毛がある。
葉柄は長さ(1-)1.9〜3.4(-4.1)cm、細くて緑色で基部は褐色を帯び、表面(向軸側)に溝がある。鱗片は基部に多く、披針形〜線形、褐色〜黒褐色、長さ(1.1-)1.5〜2.3(-3.2)mm、疎らに褐色の多細胞毛がある。
胞子嚢群は裂片のやや虫肋寄りに1〜4個つき、長楕円形で長さ(1.1-)1.4〜2.1(-3.1)mm。包膜は白っぽくて薄いが胞子嚢群をしっかり包み込む。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(熊本・宮崎県以北) (国外:朝鮮、中国、台湾、ロシア(極東)、南アジア、アフリカ) 山林下のやや薄暗い渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2010年2月14日 東京都高尾山 中上・全体2 2024年5月6日 東京都奥多摩 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・葉表 2010年2月14日 東京都高尾山 中下・葉表2 2024年5月6日 東京都奥多摩 左下・胞子嚢群 2008年8月2日 長野県木曽郡 右下・葉柄基部・鱗片 2024年5月6日 東京都奥多摩
- 撮影記 :
冬緑性のカラクサシダを探しに出かけた高尾山、沢沿いでよく似た草姿のシダを見つけ一生懸命撮影した。
しかし、胞子嚢群を撮影しようと葉をひっくり返すと、裂片にいくつか胞子嚢がついているがどうも雰囲気が違う、葉も無毛でカラクサシダの特徴ではない、あれこれ考えこのシダに思い当たった。
その日、本物のカラクサシダに出会ったが、異なっていることがよくわかった。
北海道〜九州まで生育しているものの、北海道や本州も日本海側ではやや稀なようである。
その後も沢や岩場のコケの生えているような場所でよく出会った。
その他のシダ
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