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- 科名・属名 :
チャセンシダ科 チャセンシダ属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの常緑性シダ。
根茎は短く、斜上〜直立し、狭三角状披針形で黒色の鱗片をつける。
葉身は広披針形〜三角状長楕円形で2回羽状複生、長さ2〜15cm、幅1〜4cm。羽片には短柄があり、小羽片は羽状深裂か小さいものは鈍鋸歯縁。裂片は円頭で疎らな鋸歯があり、質は薄い草質で緑色、両面無毛。葉柄は長さ2カラcm、細くて褐色、表面(向軸側)に溝がある。
胞子嚢群は裂片に1〜4個つき、長楕円形で長さ2〜3mm。包膜は白っぽくて薄いが胞子嚢群をしっかり包み込む。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 山林下のやや薄暗い渓流沿いの岩上
- 撮影月日・場所 :
2010年2月14日 東京都高尾山 中・葉表 同 上 下・胞子嚢群 2208年8月2日 長野県木曽郡
- 撮影記 :
冬緑性のカラクサシダを探しに出かけた高尾山、沢沿いでよく似た草姿のシダを見つけ一生懸命撮影した。
しかし、胞子嚢群を撮影しようと葉をひっくり返すと、裂片にいくつか胞子嚢がついているがどうも雰囲気が違う、葉も無毛でカラクサシダの特徴と違う。
あれこれ考えこのシダに思い当たった。その後、本物のカラクサシダに出合ったが、かなり異なっていることがよくわかった。
北海道〜九州まで生育しているものの、北海道や本州も日本海側ではやや稀なようである。
その他の地域では、その後も沢や岩場のコケの生えているような場所でよく出会った。
その他のシダ
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