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- 科名・属名 : ウラボシ科 カラクサシダ属
- 特徴 :
草丈4〜10cmの冬緑性シダ。
根茎は長くて細く、赤褐色の毛がある。
葉身は卵状長楕円形で2回羽状分岐し、長さ1.5〜7cm、幅1〜2cm。羽片は三角状卵形〜卵状長楕円形、円頭〜鈍頭で、縁は全縁。質はやや厚めの紙質で深緑色、両面に褐色の毛がある。葉柄は葉身と同長かやや短い。
胞子嚢群は裂片の脈上から中肋までつき、分岐して長く伸びるため裏面全体についているように見える。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 深山の岩上、樹幹の湿ったコケの中
- 撮影月日・場所 :
2013年4月7日 島根県安来市 中・胞子嚢群 2013年2月28日 東京都八王子市 下・葉表面 同 上
- 撮影記 :
深山の岩上、樹幹の湿ったコケの中に生える小さなシダで、コケに埋もれていると気がつきにくい。
あると教えられた場所でも、見つけるのに時間が掛かった。さらに、同じくコケの中に生えるイワトラノオの小さな株と似ていて大分苦しめられた。
両者の違いは、このシダの葉の表面には毛が生えることや、胞子嚢群が葉裏全体につくような感じであることで見分ける。
夏の終わり頃に芽を出し、冬に緑の葉を広げて次の夏に枯れるという性質があるが、春はシワシワの状態であることが多く、冬緑性のシダである。
以前はホウライシダ科とされていたが、このごろではウラボシ科に分類されるようだ。
その他のシダ
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