シモツケヌリトラノオ(下野塗虎の尾)Asplenium boreale |
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チャセンシダ科 チャセンシダ属 草丈20〜40cmの常緑性シダ。 根茎は短く、直立〜斜上し、葉を叢生し、鱗片をつける。 葉身は単羽状で披針形〜線状披針形、長さ10〜40cm、幅2〜4.5cm。葉身は中軸に無性芽がつくことはなく、先端に向け次第に狭くなる。羽片は多いものでは40対、広楕円形で順に小さくなり、円頭。基部の前側はほとんど耳状にならず、縁には粗い鋸歯がある。葉柄は長さ10cm前後、光沢があり、暗紫褐色〜黒色。 胞子嚢群は中肋と辺縁の間ににつき、線形〜長楕円形で長さ1〜4mm、包膜はやや三日月形の長楕円形。 本州(関東地方北部、伊豆半島以西)、四国、九州(熊本県) 山地林下の岩上、時に地上 2010年1月3日 静岡県浜松市 中 2012年1月3日 同 上 下・胞子嚢群 2012年1月3日 同 上 小さな滝の横、急な斜面を木につかまりながら岩場の下まで登っていくと、岩場に生えているシダが目に入った。 岩の隙間から垂れ下がって生えている単羽状のシダ、よく見ると無性芽がついて中軸がそこで切られたようになっているものと、無性芽がついていないものが混生している。 中軸の先端が止まったようなシダはヌリトラノオ、無性芽つかず先端に向けて次第に細くなっていくのがこのシダで、その違いから別種とされている。 両者が混生しているせいか、雑種のシモダヌリトラノオも同時に見られた。 似た感じのテンリュウヌリトラノオがないかと探したが、もっと湿った岩場にあるようで、乾き気味のこの岩場では見当たらなかった。 その他のシダ |
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