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- 科名・属名 : チャセンシダ科 ホウビシダ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの常緑性シダ。
根茎はやや長く横走し、背側に2〜3mmの間隔で葉をつける。根は根茎の背腹の両側から出る。
葉は1回羽状複生、葉身は披針形〜長楕円状披針形、長さ(7.7-)11〜14(-16)cm、幅(3.2-)3.8〜4.8(-5.3)cm。側羽片は(14-)16〜19(-23)対あり、長楕円状披針形〜卵状長楕円形、長さ(1.6-)1.8〜2.4(-3.1)cm、幅(0.6-)0.7〜0.9(-1)cm、先は鈍頭になることが多は鋭頭もあり、頂点側は歯牙縁、他は全縁。
葉柄は紫褐色、長さ(5.7-)7.7〜12(-15)cm。鱗片は最基部のみにあり、披針形で褐色、長さ(1.1-)1.3〜1.6(-1.8)cm。
胞子嚢群は辺縁と中肋の中間または辺縁から1mmくらい内側につき、線形で、長さ(3.5-)4.1〜5.1(-6)mm。
- 分布・生育地1 :
沖縄(沖縄島・石垣島・西表島) (国外:中国、台湾、インドシナ半島) 深い林の斜面、渓流沿いの岩間
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2013年6月26日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
やや暗い林下を下りてきた沢沿いの斜面、前回このシダを探しにきた場所とさほど離れていない岩場に生えていた。
前回、これがそうだと教えられたシダは何となくナンゴクホウビシダのような感じがしていたのだが、今度ははっきり違うとわかった。
ナンゴクホウビシダに比べると羽片の先が鈍頭になることが特徴のようで、生育場所もナンゴクのような湿った水の滴るような岩場ではなく、岩の間の土の上に生えることが多いようだ。
生えていた場所は湿った沢沿いの谷間、いかにもハブが生息していそうで、ゴミなどを取るため手を伸ばすときも、細心の注意を払った。
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