ウスバクジャク(薄葉孔雀)

Hymenasplenium cheilosorum


ウスバクジャク1

  • 科名・属名 : チャセンシダ科 ホウビシダ属

  • 特徴 :
     草丈30〜50cmの常緑性シダ。
     根茎は短く匍匐し、径(1.6-)1.8〜2.3(-2.7)mm、先端に鱗片をつけ、根茎の背側にやや相接して葉をつける。
     葉は1回羽状複生〜2回羽状浅裂、葉身は狭長楕円状披針形〜狭披針形、先は尾状で鋭尖頭、長さ(17-)26〜35(-37)cm、幅(3.2-)3.5〜4.2(-5.1)cm。側羽片は歪んだ平行四辺形〜ほぼ四角形で30〜40対あり、長さ(0.7-)0.9〜1.2(-1.5)cm、幅0.4〜0.6(-0.7)cm、短柄があり、基部は前側で切形、前側で大きく欠落し、前側の辺縁は深さ1/5くらい切れ込む。裂片は円頭〜鈍頭で先端で2裂することが多く、頂点側は鋸歯縁、他は全縁。質は草質で黄緑色。
     葉柄は紫褐色、長さ(11-)12〜15(-19)cm。鱗片は基部のみにつき、褐色、三角状披針形、長さ(2.7-)3.3〜4.2(-4.9)mm。毛は茶褐色の多細胞毛があり、葉軸にもまばらにつく。
     胞子嚢群は羽片の上側の切れ込んだ歯牙状にやや不規則に散在し、長楕円形で長さ(1.2-)1.9〜2.5(-2.8)mm。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島、奄美大島)、沖縄(沖縄島) (国外:中国、台湾、東南・南アジア)
     陰湿な森林の渓流沿い

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年1月21日  沖縄県国頭郡
     下・全体2   同  上
     (2枚とも拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     沖縄島北部、やんばるの深い森の奥深くまで分け入る。登山道はなく、マングース駆除のための切り分け道があるだけ。
     ここは以前、オオシロショウジョウバカマの撮影で訪れたことがあったが、いくつかの尾根を越えなければならない山深い場所だった。
     その谷筋の岩場に目的のこのシダが少数ついていて、途中の道の大変さを忘れさせてくれた。
     しかし、時期がよくなかったのかいくら探しても胞子嚢をつけた株は見つけられなかった。
     また訪れて胞子嚢を見る機会があると思っていたが、その後林道が荒れて入ることができなくなり、残念ながらまだ胞子嚢は見ていない。

  • その他のシダ
ウスバクジャク2