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- 科名・属名 : ウラボシ科 サジラン属
- 特徴 :
草丈2〜12cmの常緑性シダ。
根茎は径1mm以下と細く、長く横走して暗褐色の鱗片をつける。
葉身は倒卵形、長さ2〜12cm、幅は先端に近い所が最大で、0.5〜1cm。先は鋭頭〜鈍頭、基部に向かって次第に狭くなり全縁、中肋は上面にわずかに隆起する。質はやや厚い革質、表面は暗緑色で無毛。
胞子嚢群は葉の上半部だけに限られ、斜上するか狭い葉では中肋にほぼ平行し、ほぼ中肋近くにつき、長楕円形〜線形、長さ3〜15mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州(屋久島まで) 深山の林下の湿った岩上
- 撮影月日・場所 :
2011年1月3日 静岡県浜松市 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
正月の奥深い山の沢沿い、スギランの着生を撮影にきたが、望遠レンズを使ってもフィルムではきれいに撮れそうもない高さだった。
この時期、常緑のシダを除き撮影できる花はない。あきらめて帰途についた。
斜面に張り付くような段々畑の間の狭い道、何気なく見ていたらサジランのようなシダが目に入り、車を止めて近寄って見た。
サジランやイワヤナギシダに比べ葉身が短く、胞子嚢群も先端の方にしか着いていない。すぐにこのシダと気がつき喜んだ。
図鑑によると、北海道や東北地方では稀で、関東地方西部から屋久島にかけての深山岩上のコケの中に生えるが、やや珍しい種のようである。
その他のシダ
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