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- 科名・属名 :
ウラボシ科 ミツデウラボシ属
- 特徴 :
草丈10〜50cmの常緑性シダ。
根茎は横走し、線状披針形で褐色の鱗片を密につける。
葉身は単葉〜3出葉、単葉の場合は披針形で鋭頭、長さ7〜15(〜25)cm。3出葉の場合は長さ15〜35cm、側裂片の長さは主裂片の2/3以下。側裂片の辺縁はやや肥厚して暗色、無毛で裏面は淡色か粉白を帯びることがある。葉柄は硬く、わら色で下部は紫褐色、光沢があり、長さ4〜20(〜25)cm。
胞子嚢群はほぼ裏面一面につき、やや中肋寄りに並び、円形で径2〜3mm、ほとんど窪まない。胞子の表面には刺がある。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、フィリピン) 低山地のやや乾いた岩上、道端
- 撮影月日・場所 :
2007年2月10日 神奈川県逗子市 中・単葉型 2007年3月4日 埼玉県飯能市 下・胞子嚢群 2007年8月11日 和歌山県東牟婁郡
- 撮影記 :
ミツデ(三つ手)と和名はつけられているが、綺麗に三つに裂けるものより、単葉型のものの方を目にすることのほうが多い。
関東辺りでは切通しの岩壁にくっついている場合が多く、比較的よく見るシダである。対馬では海岸の飛沫のかかるような岩場に生えていた。
単葉型の小さいものは他に似たシダ(例えばタカノハウラボシ)があるが、このシダは基部付近がもっとも幅が広く、辺縁が平行とならないので見分けられる。
その他のシダ
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