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- 科名・属名 : ウラボシ科 ノキシノブ属
- 特徴 :
草丈15〜25cmの常緑性シダ。着生。
根茎は短く匍匐し、三角状披針形〜線状披針形で黒褐色の鱗片を密につける。
葉は単葉、葉身は線状披針形〜広線形で先端向けて次第に狭くなり、先は鋭尖頭、長さ(13-)14〜19(-23)cm、幅(0.7-)0.8〜1(-1.2)cm。質は革質、淡緑色〜緑色、光沢はあるものとないものがある。
葉柄は淡緑色〜紫褐色、長さ(0.7-)1.1〜2.3(-3.3)cm。葉身の基部が葉柄上部に流れて翼となるが、境界は不明瞭。基部の鱗片は最基部で密、それ以外では疎らにつき、褐色で半透明、基部のものは中心部が不透明な黒褐色、縁は不規則な突起縁。
胞子嚢群は葉身の先端側からつき、中肋と辺縁の中間、中肋の両側に1列に並び、円形で径(2.2-)2.4〜2.9(-3.3)mm。
- 分布・生育地 :
北海道(渡島)、本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、南アジア、インドシナ、フィリピン、ハワイ) 低山地〜平地の樹幹、岩上等に着生
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2007年2月4日 東京都八王子市 中・全体2 2007年7月28日 神奈川県箱根 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 2007年2月4日 東京都八王子市
- 撮影記 :
シダの中ではイノモトソウなどとともに最もありふれたシダで、生育環境も幅広いことから葉の形態には変化が大きい。
和名も藁葺き民家の軒などによく見られたことに由来していて、身近なシダということがわかる。
写真もシダの写真撮影を始めたころ、冬枯れの雑木林の中、神社の石垣に着生していたものである。
その他のシダ
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