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- 科名・属名 : ウラボシ科 ミツデウラボシ属
- 特徴 :
草丈10〜50cmの常緑性シダ。
根茎は横走し、径2〜4mm、線状披針形で褐色、長さ5mm程度の鱗片が密生する。
葉身は単葉〜3裂するものまで変化が多く、単葉では長さ7〜15cm、下部付近が最も幅が広く、3裂するものでは長さ15〜30cm。側裂片は大きくても主裂片の2/3以下。先は鋭尖頭、基部はくさび形〜切形。上面は緑色、裏面は淡色か粉白を帯びる。葉柄はわら色で下部は紫褐色で光沢があり、長さ4〜20cm。
胞子嚢群はやや中肋近くに並び、円形で径2〜3mm、ほとんど窪まない。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島、西表島) (国外:日本固有) 低山地の乾いた岩上
- 撮影月日・場所 :
2014年9月4日 沖縄県西表島 中・3裂タイプ 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下・胞子嚢群 同 上
- 撮影記 :
西表島、岩場の隙間に張り付くようにこのシダが生えていた。単葉のものが多かったが、3裂するものも少ないながら見られた。
北海道(南西部)〜沖縄まで分布しているミツデウラボシに非常によく似ているが、根茎の鱗片の長さが5mm程度あり、3〜4mmのミツデウラボシとは区別される。
西表島の植物に非常に詳しい方に教えていただき撮影したが、ミツデウラボシとの違いである鱗片の長さがわかるカットを撮影してこなかったことを反省している。
その他のシダ
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