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- 科名・属名 : ウラジロ科 ウラジロ属
- 特徴 :
草丈80〜100cmの常緑性シダ。
根茎は長く匍匐し、黒褐色で披針形の鱗片をやや密につける。
葉身は1対の2回羽状深裂の葉をつけ、羽片は卵状長楕円形で長さ35〜60cm、幅は中部の広い所で30cm以下、主軸の先端には休止芽がある。小羽片は羽軸と約60度の角度でつき、狭披針形で深裂する。裂片は小羽片の軸と約60度の角度でつき、披針形で長さ6〜15mm、幅2〜3mm。先は鋭頭、全縁で質は厚い紙質、裏面は淡緑色〜灰緑色。葉柄の基部には全縁の鱗片があるが、他は無毛。
胞子嚢群は裂片の中肋寄りにつき、洋梨形。
- 分布・生育地 :
九州 山地の日当りのいい斜面
- 撮影月日・場所 :
2013年6月1日 佐賀県 中・胞子嚢群、下・葉表 同 上
- 撮影記 :
九州の山地の明るい林下に生育するが、やや稀なシダである。
和名はこのシダを明治時代最初に発見した金子保平氏からつけられている。
このシダ、見た目はウラジロにそっくりであるが、@葉の裏面は灰〜淡緑色(ウラジロは白い) A小羽片と裂片は軸と鋭角につく(同 ほぼ直角につく) B裂片の先は鋭頭(同 円頭〜鈍頭)などの違いがある。
この写真を撮影した山にはウラジロとともに生えていて、両者を見比べて違いを認識できた。
ただ、同じ場所に両方が生えていたが混在していることはなく、それぞれが固まって生えていた。
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