ミヤマムグラ(深山葎)

Galium paradoxum


ミヤマムグラ1


  • 科名・属名 : アカネ科 ヤエムグラ属
     注.APG分類では、学名(subsp. franchetianum)

  • 特徴 :
     草丈10〜25cmの多年草。
     茎は直立して毛がない。
     葉は普通4個輪生して2個ずつ大きさに大小があるが、時に対生したり、3、5個つくこともある。
     葉は卵形〜広卵形で、長さ1〜3cm、幅0.5〜2cm。先は尖り基部は円く、長さ4〜12mmの柄がある。
     花は茎頂に短い花序をだし、少数の花をまばらにつける。花冠は白色で直径約2mm、先は4裂する。
     果実は2個の分果からなり、長いかぎ状の毛がある。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:日本固有)
     深山の林下

  • 花期 : 7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年6月22日  長野県奥志賀高原
     中上・全体2 1995年7月15日  静岡県愛鷹山
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2016年7月1日  静岡県富士山
     左下・果実(分果) 2024年7月17日  山梨県北都留郡
     右上・輪生葉 2016年7月1日  静岡県富士山
     下右・葉(表) 2024年7月17日  山梨県北都留郡

  • 撮影記 :
     深山の林下に生え、よく似たヤエムグラ属の花はあるものの、この花には長さ4〜12mの葉柄があるのが特徴である。
     苔むした夏の針葉樹林下は花は少ないものの、この花やホザキイチヨウランキソチドリなど、黄緑色の地味な色の花が咲いている。
     撮影しているとその静けさに飲み込まれそうな感じがする。

  • 葉1(輪生葉)

    葉2(表)

    同じ科の仲間の花
ミヤマムグラ2

花

果実(分果)