|
- 科名・属名 : ガガイモ科 カモメヅル属
注.APG分類ではキョウチクトウ科(APOCYNACEAE)、(以前であればオオカモメヅル属(Tylophora)とされるところだが、2004年に発表されたため、カモメヅル属(Vincetoxicum)に分類された)
- 特徴 :
草丈50〜100cmのつる性の多年草。
茎は長く伸び、曲がった毛がある。
葉は対生し、葉身は卵形〜長楕円形、長さ2〜5cm、幅1〜3cm。先は鋭頭〜円頭、基部は円形、縁は全縁。葉はやや厚く、表面は無毛、裏面は密に毛が生える。葉柄は長さ2〜5mm。
花は葉腋に一つ、短い花序軸を出してつき、花冠は暗紫色で径約1.2mm。副花冠の裂片は広卵形で先は鈍く、雄しべの半分の長さ。花柄は細く、長さ1〜5mm。
果実(袋果)は紡錘形で無毛、長さ約5cm、幅約1cm。種子には狭い翼があり、長さ6〜7mm。
- 分布・生育地 :
本州(伊豆半島南部) (国外:日本固有) 海岸の岩場、海岸林の林縁
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年6月29日 静岡県伊豆半島 中上・全体2 2017年6月14日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 1996年6月29日 同 上 左下・花 2017年6月14日 同 上 右上・葉、右下・茎 同 上
- 撮影記 :
この花は当初、「クロバナイヨカズラ」と同定しアップしていた。
ただ、その時から先端がつる状に伸び、イヨカズラと比較すると異なり、どちらいえばコバノカモメヅルに近いと思っていた。
その後、本種が「イズカモメヅル」という新種として発表され、やっと納得することができた。
最初見つけた場所ではその後消えてしまい、長いこと会えずにいたが、別の場所で久し振りに再会することができた。
同じ科の仲間の花
|