エゾシオガマ(蝦夷塩竈)

Pedicularis yezoensis


エゾシオガマ

  • 科名・属名 :
     ゴマノハグサ科 シオガマギク属
     注.APG分類ではハマウツボ科(OROBANCHACEAE)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの半寄生の多年草。
     茎は根際で分枝し、直立する。
     葉は互生し、三角状披針形で長さ2〜6cm、幅0.5〜2cm。先は尖り基部は切形、縁には重鋸歯があり、花時に根出葉はない。葉柄は1〜2cm。
     花は枝先の葉腋ごとに1花ずつ総状につき、花冠は白色〜クリーム色、長さ1.5〜2cm、上下2唇形で上唇は鎌状に曲がって中部以上が細長くなって尾状に尖り、下唇は斜めに広く開き、先は浅く3裂する。
     果実(刮ハ)は三角状卵形で先は尖り、長さ6〜9mm。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部以北)
     高山帯〜亜高山帯の草地、尾根

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     1983年8月6日  長野県白馬岳
     中・花 2014年8月19日  岩手県早池峰山
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ミヤマシオガマなど、赤紫色の花の多いこの花の仲間の中では、地味なクリーム色の花を横向きに咲かせる。
     白い花をつけるセリバシオガマとは、葉の切れ込みがこの花の方が小さいことで区別する。
     高山のお花畑の中で、他の草に隠れるように咲いている場合が多い。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉