ホソバコゴメグサ(細葉小米草)

Euphrasia insignis var. japonica


ホソバコゴメグサ1


  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 コゴメグサ属
     注.APG分類では、ハマウツボ科(OROBANCHACEAE)、学名(E. insignis subsp. var. japonica)

  • 特徴 :
     草丈4〜15cmの半寄生の1年草。
     茎は直立し分枝は少数で、細かい曲がった毛がある。
     葉は対生、葉身は倒卵状楕円形〜倒披針状で細く、長さ7〜15mm、幅2.5〜5mm。基部は次第に細くなり、鋸歯は2〜3対で、先がやや鈍頭。
     花は上部の葉腋ごとに1花ずつつく。苞は葉状で小さい。花冠は唇形、白色で長さ8〜10mm。上唇は兜状で先は2裂し、裂片は反り返り、下唇は開いて先は3裂し、裂片は長楕円形で先は浅くへこむ。雄しべは4個で上唇内にあり、下側の2個がやや長い。花柱は細長く、柱頭はやや膨らむ。萼は鐘形で、半ばまで裂する。
     果実(刮ハ)は倒卵形、長さ約5mm、3〜5個の種子がはいる。種子は長楕円形。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方北部以北) (国外:日本固有)
     高山の草地

  • 花期 :  7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
    上・全体1 2005年8月14日  群馬県至仏山
    中・全体2、以下全て    同  上
    (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     関東地方北部〜東北地方の高山に分布するミヤマコゴメグサの変種で、葉が倒卵状楕円形〜倒披針状で細く、基部が次第に細くなり、鋸歯の先が鈍いのが特徴とされている。
     昔、至仏山で撮影したシブツアサツキの写真の脇に、この花が小さく写っていた。
     今度はこの花を主役に撮影しようと至仏山に登った。
     登山道脇の法面や草地に沢山咲いていて、なぜ昔は撮影しなかったんだろうと自分でも不思議に思った。

  • 葉

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ホソバコゴメグサ2

花