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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 サワトウガラシ属
注.APG分類では、オオバコ科(PLANTAGINACEAE)、属名以下学名変わらず
- 特徴 :
草丈5〜20cmの1年草。
茎は直立し、やや軟弱。
葉は対生、葉身は卵円形、長さ4〜10mm、幅3〜5mm。先はやや尖り、全縁で、5〜7本脈がある。葉柄は無い。
花は上部の葉腋につく。花柄は長さ1〜2mm。花冠は筒状で先は唇形になり、赤紫色、長さ約4mm。上唇は円形で凹頭、下唇は3深裂し、中央裂片はさらに2裂する。雄しべは2個、花筒の上側につき、花糸はねじれ、下側には2個の小さな仮雄しべがある。花柱は短く、先は上下に扇状に2裂する。萼は線形で5深裂し、長さ3〜4mm、裂片は線状披針形。
果実(刮ハ)は卵形〜卵円形、長さ約2mm、幅約1.5mm。
サワトウガラシに似るが、葉が卵円形であることが異なる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:韓国(済州島)、中国(貴州省) 水田や湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年9月12日 徳島県海部郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
水田や湿地の植物は減少しているものが多く、本種もなかなかに見られない花の一つだ。
長いことこの花を探していて、2004年やっと栃木県で1株だけ咲いているのを写した。
不思議なもので長いこと探していた花を見つけると、その後度々出会えることがよくある。
この花も徳島でミズネコノオを写そうと入った水田で沢山咲いているのを見つけた。
同じ水田にはサワトウガラシもあり、葉の形の違いがよくわかった。

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