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- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 サワトウガラシ属
注.APG分類ではオオバコ科(PLANTAGINACEAE)
- 特徴 :
草丈5〜20cmの1年草。
葉は柔らかく対生し、線状披針形で長さ5〜10mm、幅1〜2mm。先は尖り、1本の主脈のみが目立つ。
花は上部の葉腋に正常花をつけ、花冠は紅紫色、長さ5〜6mm、筒形で先は唇形、上唇は円形で裂けず、下唇は3深裂し中央裂片はさらに2裂する。花柄は細く、長さ4〜12mm。茎の中部の方は柄のない長さ1.5mm程度の閉鎖花をつける。茎の中部以下での花は閉鎖花であることが多く、貧栄養の湿地では閉鎖化が多い。閉鎖化の方がよく結実する。
果実(刮ハ)は卵状楕円形、長さ約3mm、幅約1.5mm。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国(東北部)) 水田や湿地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1994年8月13日 静岡県浜松市 中上・全体2 2014年9月14日 大分県宇佐市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 1994年8月13日 静岡県浜松市 左下・花2 2014年9月14日 大分県宇佐市 右下・閉鎖花、葉 同 上
- 撮影記 :
水田や湿地に生えるが、1年草のため群生していた場所に翌年行っても見られないことも多い。
この写真を写した浜松市の海岸に近い湿地も、前年には全く見られなかった。
しかし、この年は水量が少なく、水が引いたばかりの池の縁に本種の群生やヒメシロアサザなどの珍しい水生植物が沢山見られた。
花の良く似たマルバノサワトウガラシとは、名の通り葉の形が異なる。
右下の葉の写真の葉腋に閉鎖花がついているのがわかるが、こちらの方がよく結実するとのことだ。
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