オオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)

Mimulus sessilifolius


オオバミゾホオズキ1

  • 科名・属名 : ゴマノハグサ科 ミゾホオズキ属
     注.APG分類ではハエドクソウ科(PHRYMACEAE)、属名以下変わらず。

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     根茎は横に這い、茎は分枝せず直立する。
     葉は対生、葉身は卵形または卵円形、長さ2.5〜6cm、幅1〜3cm。先は尖り、基部は円形、縁には尖った鋸歯がある。葉柄は無い。
     花は上部の葉腋に、黄色の1花をつける。花冠は筒形、長さ2.5〜3cm、先は唇状となり、上唇は2裂、下唇は3裂し、内面基部に2個の隆起した条があり、毛状突起が密生する。雄しべは4個、下側の2個は上のものより長い。萼は筒形、膜質で先端は5つに裂け、裂片は3角状。
     果実(刮ハ)は長楕円形、袋状になった大きな萼に包まれる。
     ミゾホオズキに似るが、茎が直立し分枝しないこと、葉柄がないこと、萼の先の裂片が5裂することなどが異なる。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜本州(中部以北の日本海側) (国外:サハリン)
     亜高山の湿った所

  • 花期 :   7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年6月29日  長野県カヤの平
     中上・全体2 2018年7月19日  長野県栂池
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 1983年8月7日  長野県白馬岳
     中下・花2 2018年6月26日  山梨県河口湖
     左下・果実、右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     重い撮影機材や登山道具を背負い高い山に登る途中、水辺にこの花を見つけると、それを理由に一息入れることが多い。
     低山帯に分布するミゾホオズキの高山型といった感じで、亜高山帯の沢沿いなど湿った場所に生えている。
     そんな沢沿いにはよく見ると、クロクモソウなど目立たない花も咲いている。
     ミゾホオズキとの違いは特徴欄にも記したが、花が大きいことや葉柄がないことで見分けられる。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
オオバミゾホオズキ2

花1

花2

果実