|
- 科名・属名 : ゴマノハグサ科 スズメノハコベ属
注.APGV、W分類ではハエドクソウ科(PHRYMACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
草丈5〜20cmの1年草。
茎は細長くて軟弱で、多数分枝して這う。
葉は対生、葉身は広線形〜狭長楕円形で、長さ2〜5mm、幅1〜2mm。全縁で質はやや厚く、基部は無柄で茎を抱く。
花は節ごとに1個つき、互生で無柄。花冠は淡紅色、長さ約2mm、唇形で先は5裂し、上唇は短く、下唇は3裂する。萼は筒状、長さ2.5〜3mm、萼歯は5個、三角状卵形でやや開出し、疎らに腺毛がある。雄しべは2個。
果実(刮ハ)は卵形〜長楕円形、萼より短く、長さ約1.2mm。種子は黄褐色で長さ約0.3mmとごく小さい。
別名 スズメハコベ
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮、中国(南部)、台湾、東南アジア〜インド、インドネシア、オセアニア) 水田、湿地
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2007年10月30日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 同 上 左下・果実(刮ハ) 2019年5月10日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
久しぶりに出かけた西表島は、台風のせいで道端の花は目も当てられない状況、それならとキダチキンバイが咲く休耕田に足を踏み入れた。
よく見ると、フタバムグラやノジアオイなど小さな花がいろいろ咲いている。その中に地を這って伸びるこの花が見つかった。
除草剤などのせいで減少している田んぼの雑草で、いつの間にか目にしなくなった花にこんなところで会えるとは。小さい株の中に一層小さい花が咲いていた。
同じ科の仲間の花
|