タカネシオガマ(高嶺塩竈)

Pedicularis verticillata


タカネシオガマ

  • 科名・属名 :
     ゴマノハグサ科 シオガマギク属
     注.APG分類ではハマウツボ科、学名(OROBANCHACEAE)、属名以下変わらず

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの半寄生の1年草。
     茎は根際で分枝し、短毛が生える。
     葉は茎に段になって4枚(稀に3〜6枚)が輪生し、葉身は狭長楕円形で長さ0.7〜4cm、幅0.3〜1.3cm。羽状に深裂し、裂片は狭卵形で尖った鋸歯があり、両面に短毛が散生する。下部の葉柄は長いが上部では短い。
     花は茎の上部に短い花穂となり、各段に3〜4個横向きの花を輪生する。花冠は紅紫色で唇形、長さ約1.5cm。上唇舟形で先は尖らず、下唇は広く開いて3裂する。,br>  果実(刮ハ)は披針形で長さ1〜1.3cm、やや斜上して果軸につく。

  • 分布・生育地 :
     本州(中部)、北海道(大雪山系) (国外:北半球の寒帯)
     高山の砂礫地や草地

  • 花期 :  7〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     1983年8月6日  長野県白馬岳年月日
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年7月13日  群馬県至仏山
     下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     東北の山には分布せず、北海道と本州中部の高山に飛んで分布する。
     高山でよく見かける紅紫色のシオガマは3種あり、ヨツバシオガマとは、草丈も低く、葉の付きかたが密であること、花の上唇が尖らないことで見分けられる。
     ミヤマシオガマとは、葉が根元にまとまらず茎の途中につき、裂け方も少ないことで見分けられる。

  • 同じ科の仲間の花
花

葉