ヤセウツボ(痩靫)

Orobanche minor


ヤセウツボ

  • 科名・属名 : ハマウツボ科 ハマウツボ属

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの1年草。寄生。帰化。
     茎は茶褐色か黄褐色で細く、短い腺毛が密生する。
     マメ科シロツメクサキク科セリ科の植物に寄生する。
     葉は鱗片状で披針形、先は尖る。
     花は茎の上部にまばらにつき、花冠は淡黄褐色で紫色の筋があり、長さ12〜15mm。
     全体が黄色になったものがあり、
     ●キバナヤセウツボ(var. flava)という。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ、北アフリカ原産) (国外:中近東、アメリカ、アジアに広く帰化)
     道端、草地

  • 花期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     1993年6月5日  千葉県清澄山
     中・群落 2015年5月5日  埼玉県所沢市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花 2004年5月9日  栃木県渡良瀬

  • 撮影記 :
     植物というよりキノコといった感じの姿で、知らない人や初めて見る人は、喜ぶというよりびっくりするだろう。
     ヨーロッパから北アフリカ原産の帰化植物で、関東や近畿地方に帰化している。
     シロツメクサなどに寄生していることが多く、写真でも、一緒にシロツメクサの花が写っている。
     寄生する花が花だけに、道路端や堤防上など人気を感じるところに多い。
     2015年、埼玉県の貯水池の堤防で大群落を見た。幅20m、長さ50m以上にわたって一面この花が生え、所々にキバナヤセウツボが混じっていた。

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