ハマネナシカズラ(浜根無葛)

Cuscuta chinensis


ハマネナシカズラ1

  • 科名・属名
  • : ヒルガオ科 ネナシカズラ属

  • 特徴

  •  つる性の寄生の1年草。
     ネナシカズラに似て茎は細く淡黄色で毛がない。
     葉は鱗片状で三角状卵形。
     花は短い柄の先に数個密集する。花冠は白色で、長さ約2.5mm、中程まで5裂し、花柱は2個。花冠の筒部の外側にひだ状の突起がある。
     果実は花冠より短く、熟すと花冠の基部をやぶってふくれあがる。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部地方以西)〜沖縄
     海岸の砂地や荒地

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年9月9日 愛知県田原市
     中、ハマゴウ(左の実)に寄生  同 上
     左下、花アップ  同 上
     右下、果実  同 上

  • 撮影記

  •  海岸のハマゴウを覆い尽くすように淡黄橙色のネナシカズラが広がっていた。
     花をチェックしてみると全てアメリカネナシカズラでがっかりした。
     砂浜を進むと白っぽいネナシカズラが混じっているのに気がついた。花を見ると花弁が雄しべより長く、筒部にヒダが見える、これだこれだ間違いない。誰もいない砂浜に這いつくばって花や果実をじっくり撮影した。
     落ち着いて辺りを見回すと、薄黄橙色の群落の中にやや色が薄く白っぽいこの花の群落が見られ、アメリカネナシカズラとともにハマゴウに寄生している様子がよくわかった。

    果実

      同じ科の仲間の花
ハマネナシカズラ2

花アップ