|
- 科名・属名 : イソマツ科 イソマツ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの低木状の多年草。
茎は分枝して上部に葉を束性する。
葉はへら形で長さ2〜6cm、幅2〜8mm。革質で先は円い。
花は葉の間から7〜15cmの花茎を1〜2本伸ばし、集散状円錐花序に小穂を多数つけ、1〜2個の花をつける。花冠は黄色で筒状、長さ5mm、先は浅く5裂する。
草姿や生育環境などイソマツによく似ているが、花が黄色であることが異なる。
別名 キバナイソマツ
品種に色が淡黄色のウスジロイソマツ(f. albolutescens)がある。
- 分布・生育地 :
奄美大島〜沖縄 (国外:日本固有) 隆起サンゴ礁上の隙間
- 花期 : 8〜11月(真冬にも花が見られる)
- 撮影月日・場所 :
2005年9月24日 沖縄県国頭郡 中 2007年12月23日 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 下左・花 2015年12月1日 沖縄県糸満市 下右・葉 2013年9月5日 同 上
- 撮影記 :
イソマツによく似ていて、花の色が黄色で肝臓の働きを助けるというウコン(鬱金)に似ていることから名づけられている。
イソマツと同じように隆起さんご礁の上に生えるが、混生はしないようだ。
沖縄島のある隆起さんご礁の海岸では、この花の群落が見られるが、隆起さんご礁は見た目より硬くて鋭く、へたに手を突けば怪我をするので、歩くには細心の注意が必要だ。
かってはもっと多くの群落が見られたようであるが、盆栽用に盗掘されることが多くて減少が著しい。硬いさんご礁にしっかりと根を下ろしているのに、さんご礁ごと削り取っていくのだろうか。
花期は夏から秋のようであるが、真冬でも咲き残りの花が見られることが多い。
同じ科の仲間の花
|