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- 科名・属名 : イチヤクソウ科 イチヤクソウ属
注.APG分類では、ツツジ科(ERICACEAE)
- 特徴 :
草丈15〜20cmの多年草。
葉は根元に集まってつき、扁円形で長さ1.5〜2.5cm、幅1.5〜3.5cmと長さより幅が広い。先は円いかへこみ、基部は心形。葉柄は長さ2〜5cm。鱗片葉は2〜3個、披針形で白膜質。
花は花茎の先に5〜10個つき、花冠は白色でやや赤みを帯び、直径約1〜1.3cm。花茎はやや赤みを帯びる。葯は乳白色で先端は黄橙色、花柱は湾曲し、長さ6〜8mm。萼片は三角状卵形で先は尖り、長さ約2mm、幅約1.5mm。
果実(刮ハ)は扁球形で10条があり、径5〜6mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:日本固有) 深山の林下や稀に適湿の草原
- 花期 : 6〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年8月5日 北海道根室市年 中・全体2 2018年6月17日 大分県佐伯市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
オホーツク海から吹き付ける厳しい風のためか、元は森林地帯であったのだろうが、丈の低い草しかない海岸端の草原、草に隠れるように咲いていた。
エゾノゴゼンタチバナやオオヤマサギソウなどとともに、下向きで目立たない白い花をつけたこの花があった。
普通は深山の林下に見られるが稀に適湿の草原でも見られると図鑑には記されていて、根室の海岸草原もそのような場所だった。
その後、九州の標準的な生育地とされる深山の林下でも出合った。
以前の分類ではイチヤクソウ科に属していたが、APG分類ではツツジ科に属するとされている。
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