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- 科名・属名 : ラン科 ツレサギソウ属
- 特徴 :
草丈35〜60cmの多年草。
根は一部肥大して紡錘状になる。
茎はわずかに稜があるが、翼はない。
葉は普通茎の中部より下の2枚が大きく、倒卵状狭楕円形で長さ10〜20cm、幅4〜7cm。先は鈍頭、基部は細くなって鞘となり、表面には光沢がある。上部の葉は次第に小さくなり、鱗片葉となる。
花は茎の上部に総状に小さな花を15〜40個密につけ、緑白色〜淡緑色で、苞は線状披針形、背萼片は狭卵形、長さ3〜3.5mm、側萼片と側花弁は半切卵形、長さ4〜5mm。唇弁は広線形、長さ5〜7mm、距は細く、長さ15〜10mm。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:南千島、サハリン、台湾) 山地の林縁や湿地
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1990年8月5日 北海道根室市 中上・全体2 2017年7月24日 群馬県赤城山 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 同 上 中下・花 1986年8月3日 群馬県尾瀬ヶ原 左下・果実 2020年8月12日 福島県南会津郡 右下・葉 2018年7月20日 長野県美ヶ原
- 撮影記 :
林縁や湿地に分布し、尾瀬の湿原で比較的よく見かける。
この時期、コバノトンボソウやホソバノキソチドリといった淡緑色の花をつける小型のランが草の間に咲いているが、この花はやや白っぽいことから前2種より見つけやすい。
上の写真は、北海道根室市の海岸草原の湿った所で撮影したが、こんな場所でも良く見かける。
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