アポイアザミ(あぽい薊)

Cirsium apoiense


アポイアザミ

  • 科名・属名
  • : キク科 アザミ属

  • 特徴

  •  草丈50〜80cmの多年草。
     根出葉は花時には枯れ、茎葉は互生し、下部の葉は長楕円形で羽状に中〜深裂する。裂片は広く、柄には刺のついたひれがあり茎に沿下する。
     頭花点頭し、横〜下向きに咲き、紅紫色で径約4cm。総苞片は長楕円状披針形で、外片は内片より短く粘らない。

  • 分布・生育地

  •  北海道(アポイ岳固有)  蛇紋岩地

  • 花期
  • : 7〜8月

  • 撮影月日・場所

  •  1980年7月30日 北海道アポイ岳
     下・花   同 上

  • 撮影記

  •  アポイ岳は5月〜6月のヒダカソウから9月のヒダカミセバヤの頃まで、いつ行っても多くの固有種が見られる。
     アザミ類も3種ほど分布しているが、固有種はこの1種で、アポイ岳では点々と見られる。
     ただ、この花が見ごろを迎えるのは8月に入ってからで、登山客もヒダカソウの頃に比べるとずっと少なく、花もすっかり秋模様である。

    同じ科の仲間の花
花