アゼトウナ(畦唐菜)

Crepidiastrum keiskeanum


アゼトウナ1

  • 科名・属名 : キク科 アゼトウナ属

  • 特徴 :
     草丈10cm程度の多年草。
     茎は太くて短く、株状になって先端に根生葉をつける。
     葉は倒卵形で長さ3〜10cm、幅1〜2cm。縁には鈍い鋸歯がある。
     頭花は根生葉の葉腋から側枝を出し、その先に密に散房状につき、黄色で径約1.5cm。

  • 分布・生育地 :
     本州(伊豆〜紀伊半島)〜九州の太平洋側 (国外:日本固有)
     海岸の岩場

  • 花期 :  8〜12月

  • 撮影月日・場所 :
     1987年11月14日  高知県室戸市
     中 2007年11月4日  静岡県下田市
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下左・花 2015年10月13日  宮崎県日向市
     下右・葉    同  上
  • 撮影記 :
     海岸の岩場でヤクシソウによく似た花を咲かせ、晩秋から初冬にかけて咲くのでトウナ(冬菜)と書くと思っていた。
     同じような場所によく似たホソバワダンも生育するが、この花が本州(伊豆・紀伊半島)から四国、九州(大分、宮崎)の太平洋岸に分布するのに対し、ホソバワダンは、本州(島根、山口)から沖縄にかけて分布するなど微妙に異なっている。
     分布だけでなく、本種は上部の葉の基部が茎を抱かないことで見分けられる。

  • 花

    同じ科の仲間の花
アゼトウナ2

花