エゾタンポポ(蝦夷蒲公英)

Taraxacum venusyum


エゾタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈20〜30cmの多年草。3倍体。
     茎は赤味を帯びる場合もあり、上部には普通白い毛がある。
     葉は倒披針状線形で羽状深裂し、長さ15〜20cm。
     頭花は濃黄色で径約4cm。総苞は反り返らず、長さ15〜20mm。外片は卵形〜広卵形で、内片の1/2程度かそれより短く、上部の角状突起は小さいかまたはない。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方) 草地、林縁、道端

  • 花期
  • : 4〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年4月29日 宮城県仙台市
     下・総苞 2009年4月18日 福島県双葉郡

  • 撮影記

  •  以前は北海道から本州中部まで広く分布しているとされていたが、最近では2倍体のシナノタンポポと3倍体のこの花に分けられた。分布の中心は北海道から東北地方までで、中部地方にも分布するが、標高などで住み分けしているようだ。
     調べると長野県で写していたのは全てシナノだったので、何かの機会に撮影をと考えていた。
     ある時、福島県にアブクマトラノオを撮影に出かけた際、駅に向かって歩いていると、道端のタンポポが目に入った。
     花は大きく、総苞片はと見ると卵型でがっしりしていて突起もない。すぐにこの花とわかった。関東で見かける在来種よりがっしりして見えた。

    同じ科の仲間の花
総苞