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- 科名・属名 : キク科 タンポポ属
- 特徴 :
草丈20〜30cmの多年草。2倍体。
根出葉は倒披針形で、長さ20〜30cm。羽状に深裂するか欠刻がある。
頭花は黄色で、径3.5〜4cm。総苞は花時で1.5〜1.6cm、総苞外片は内片に密着し、角状突起はないか目立たない。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方北部〜中部地方) (国外:日本固有) 丘陵や低山地
- 花期 : 4〜5月
- 撮影月日・場所 :
2004年4月29日 群馬県沼田市 上は拡大写真あり(写真をクリック) 中 同 上 左下・花 1994年4月24日 長野県諏訪郡 右下・総苞 2015年3月5日 群馬県高崎市
- 撮影記 :
以前はエゾタンポポと同一視されていたが、2倍体のこの花は3倍体のエゾと異なるということで分けられた。ただし、学名からみるとカントウタンポポの変種の扱いになっている。
2倍体のタンポポ(在来種の多く)は自家不和合性(自分の花粉では受精しない)であるため、群れることで子孫を残している。このため、この花も写真のように黄色い絨毯を敷き詰めたような群落となり、春らしい光景を見せてくれる。
一方、セイヨウタンポポも群落を作るが、こちらは単為生殖(受粉しなくても種子ができる)のため、開発されるとアルカリ性になる人里近くや空地などが生育に適しているためである。さらに、上記のように簡単に種を残すことができることから群落となりやすいと考えられる。
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