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- 科名・属名 : キク科 アザミ属
- 特徴 :
草丈1〜2mの多年草。
茎は斜上し、上部でよく分枝し、褐色の多細胞毛が多少あり、時に上部にクモ毛がある。
根出葉と下部の葉は花時には枯れ、中部の茎葉は、楕円形〜披針状卵形、長さ10〜30cm、幅4〜12cm。普通は低く平らな鋸歯があって全縁〜粗い鋸歯縁となるが、時に羽状に浅裂〜中裂する。羽裂する場合、裂片は4〜6対で、幅1〜2cm。質は厚く、表面は灰緑色、両面とも褐色の多細胞毛とクモ毛があり、刺は長さ1〜5mm。無柄で基部は茎を抱く。
頭花は数個が散房状に疎らにつき、点頭して」下向きに咲く。頭花の柄は長さ(1−)3〜15cm。花冠は淡紅紫色、長さ15〜25mm、狭筒部は広筒部より明らかに長い。総苞は鐘形〜広筒形、長さ約15mm、径10〜15mm、緑色〜紫褐色で、クモ毛がある。総苞片は8〜9列、圧着し先端はごく短く反曲し、総苞外片は卵形、長さ約5mm、内片の1/4程度の長さ。腺体は内片と中片にあり、倒披針形〜披針形、よく発達し、時に白色で著しく粘る。
果実(痩果)は灰褐色、長さ約4.5mm。冠毛は長さ12〜15mm。
- 分布・生育地 :
本州(岐阜・富山・石川・福井・滋賀県) (国外:日本固有) 低山〜山地の夏緑林の林縁、山間の草地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年10月6日 富山県富山市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
富山県に分布するベンケイソウ科の花を撮影するため、久し振りに富山県を訪れた。
天気予報は雨、少しでも良くなることを期待して、山間部の谷間に向かう。
何とか雨も止み目的の花を撮影でき、ホッとして林道に戻ると、道端にこのアザミが咲いていた。
以前、石川県でこの花を見ていたが、写真にならない状態で、やっとまともな花に出会えた。
日本海要素のアザミはタテヤマアザミやホッコクアザミかあるが、本種が最も低地に分布しているようだ。
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