ハマギク(浜菊)

Nipponanthemum nipponicum


ハマギク1

  • 科名・属名 : キク科 ハマギク属

  • 特徴 :
     草丈50〜100cmの亜低木。
     茎は太く叢生し、時に上部で疎らに分枝する。
     葉は互生し、へら形で長さ5〜9cm、幅1.5〜2cm。先は鈍頭、基部は狭いくさび形、縁には波状の鋸歯がある。質は厚く表面に光沢がり、無毛。葉柄はない。
     頭花は長い柄の先につき、白色で径約6cm。総苞は半球形、総苞片は4列、覆瓦状に並び、外片は卵状長楕円形、縁は褐色で膜質。
     舌状花の果実(痩果)は鈍三角柱、筒状花の果実(痩果)は円柱形、10肋があり、先に短い冠がつく。

  • 分布・生育地 :
     本州(青森〜茨城県の太平洋側) (国外:日本固有)
     海岸の崖、砂地

  • 花期 :   9〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1984年11月4日  茨城県高萩市
     中上・全体2 2017年10月9日  福島県いわき市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 1984年11月4日  茨城県高萩市
     左下・総苞 2017年10月9日  福島県いわき市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     晩秋の茨城の海岸、真っ青な海をバックにこの花が咲き誇っている。崖の上にもあるものの、花つきのいい株は崖の途中に多い。身を乗り出すようにして撮影した。
     青森県から茨城県にかけての太平洋岸だけに咲くこの花、花が少なくなり出かける場所に悩む時期に咲いてくれるので、hanamistにとってはありがたい花である。
     あたりには、花シーズンの最後を締めくくるかのように、コハマギクツワブキも満開だった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ハマギク2

花

総苞