- 科名・属名
: キク科 キク属
- 特徴
: 草丈30〜60cmの多年草。シオギクとノジギクとの人為的な雑種。
葉はノジギクに似るが、基部はシオギクに似てくさび形になり、裏面はシオギクのように白色になるものが多い。
頭花はシオギクに白い舌状花がついた形で、舌状花は短いものが多いが、大きさには変化がある。
- 分布・生育地
: 四国(高知県) 海岸
- 花期
: 10〜12月
- 撮影場所・月日
: 1987年11月14日 高知県室戸岬 右 同 左
- 撮影記
:
晩秋の室戸岬は、そこかしこにタイキンギク、シオギクの黄色い絨毯が敷かれている。
よく見ると、シオギクの中に白い舌状花を持った花が結構目に付いた。初めはハナシオギクとでも呼ぶべき本種と栽培種のキクとの雑種だと喜んでいた。後でわかったが、この花はノジギクとの雑種だった。
本来、ノジギクはこの辺りには分布していない。観光用にと植えられたらしい。それが、自生の本種との間で雑種を作り出していたのだ。
キク科の雑種は多い。しかし、それが人為的なものだとなると話は別だ。長い年月をかけて築き上げてきた自然の摂理、人が壊して良い訳はないはずだ。
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