イブキタンポポ(伊吹蒲公英)

Taraxacum elatum var. ibukiense


イブキタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈15〜25cmの多年草。
     セイタカタンポポの石灰岩地帯の変形とされる変種で、総苞外片の背部が黒緑色、縁が白膜質である。

  • 分布・生育地

  •  本州(伊吹山)  草地

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2005年5月21日 滋賀県伊吹山
     下・総苞   同 上

  • 撮影記

  •  5月中旬とはいえ、雪の多い伊吹山頂のお花畑は、スミレやイブキハタザオ、ネコノメソウの仲間など、まだ春の装いだ。
     タンポポも低い花茎で花を咲かせている。花をひっくり返して総苞片を見ると、垂れ下がったセイヨウタンポポが多い。
     観光客による踏みつけが著しいことからやむを得ないのかもしれないが、何だか拍子抜けする。しばらく探し、やっと総苞片の密着している花を見つけた。
     近畿地方北部から北陸〜東海地方にかけて分布しているセイタカタンポポの変種で、総苞片が暗緑色で縁に白い膜があるのが違いとされている。
     伊吹山では6合目以上にこの花が、それより下ではセイタカタンポポが分布しているようだ。

    同じ科の仲間の花
総苞