セイタカタンポポ(背高蒲公英)

Taraxacum elatum


セイタカタンポポ

  • 科名・属名
  • : キク科 タンポポ属

  • 特徴

  •  草丈20〜30cmの多年草。2倍体。
     エゾタンポポカンサイタンポポの中間型の形質を示す。
     頭花は径3cm強、総苞も1.8〜2cmとカンサイタンポポより大きい。
     総苞外片は長楕円状披針形で、内片の1/2長となり、緑色で縁は透明でなく、角状突起はないか小さい。

  • 分布・生育地

  •  本州(愛知、三重、滋賀、福井県)
     道端、草地

  • 花期
  • : 3〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  1987年4月18日 滋賀県伊吹山麓
     下・花、総苞   同 上

  • 撮影記

  •  春先、伊吹山麓を歩いているときこのタンポポに出会った。伊吹山にはイブキタンポポがあると知っていたので、撮影記録にはそう記した。
     その後調べると、イブキタンポポは伊吹山でも6合目以上にしか分布しないことがわかった。
     そこで写真を再チェックしてみた。総苞片の突起が目立たないことから東海地方に多いヒロハタンポポ(トウカイタンポポ)ではない、花や総苞の大きさなどから見てカンサイタンポポでもない。消去法でイブキタンポポの母種であるこの花と判断した。
     滋賀県でも北部地域に分布するタンポポのようだ。

    同じ科の仲間の花
花、総苞