イガオナモミ(毬おなもみ)

Xanthium italicum


トゲオナモミ

  • 科名・属名
  • : キク科 オナモミ属

  • 特徴

  •  草丈40〜150cmの1年草。帰化。
     茎は淡緑色で黒紫色の線や斑点がある。
     葉は互生し、卵形で3浅裂し、縁には粗い鋸歯がある。葉には長い柄があり、両面ともざらつく。
     頭花は枝先に雄花序が基部に雌花序があり、雄頭花は両性で白色の筒状花からなり、雌頭花は壺形に合着して果苞となる。
     果苞の表面や刺には毛があり、黒熟する。

  • 分布・生育地

  •  帰化(原産地不明) 日本全土
     道端、荒地

  • 花期
  • : 7〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年9月29日 長崎県対馬
     中・花  同 上
     下・果苞  同 上

  • 撮影記

  •  昼食のために立ち寄ったあまり人の訪れない海岸、あまり草丈の高くないオナモミが目に入った。
     対馬のこんな寂しい海岸なら、古い時代に帰化したと言われ、最近はオオオナモミに押され見かけないオナモミかもしれないと期待し、イガをルーペで覗いてみる。「残念、刺にも毛が生えている」、オナモミではなくこの花だった。
     海岸に多く、つい最近も三浦半島の磯でオオオナモミかと思って撮影した花も本種だった。

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花アップ

果苞(果実)アップ