イワギク(岩菊)Chrysanthemum subsp. latilobum var. dissectum |
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草丈10〜50cmの多年草。 地下茎を伸ばしてその先に葉をロゼット状につける。 根出葉は広卵形で2回羽状深裂〜全裂、長さ1〜3.5cm。質はやや薄く、両面に腺点があり、根出葉には長い柄がある。 頭花は単生することが多く、白色で径3〜8cm。総苞片は3列でほぼ同長、外片は線形で先は円く膜質。 痩果には毛がない。 本州〜九州 山頂部の岩場、岩礫地 2013年10月12日 宮崎県 中・花2 同 上 下左・総苞、下右・葉 同 上 本州〜九州にかけての山地の岩場や岩礫地に知られるが、隔離的に点々と分布していて産地は限られている。 北海道の海岸に分布するピレオギクや、長崎・鹿児島の山地の岩場に分布するチョウセンノギクを合わせ広義のイワギクとする考え方もあるようだが、ここではそれぞれ別の種として扱った。 この花は四国や九州の別の山などで葉の時期には見ていたが、花期がやや遅いせいか花には出会えていなかった。 宮崎県のその自生地は、途中鹿の食害でひどい状態だったが、山頂部だけはフェンスで囲われ、多くの植物が生き残っていた。 この花は花期的には遅かったものの、中には写真のような花をつけた大株もあって、ホッとすると同時に幸福感に包まれた。 同じ科の仲間の花 |
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