ピレオギク(ぴれお菊)

Chrysanthemum weyrichii


ピレオギク1

  • 科名・属名
  • : キク科 キク属

  • 特徴

  •  草丈10〜50cmの多年草。
     根出葉は長い柄があり、広卵形で長さ1〜4cm。羽状に深裂し、裂片はさらに切れ込む。質は厚くてツヤがある。
     頭花は枝の先に単生し、白色で径3〜4cm。総苞片は3列で、総苞外片は線形。
     イワギクと同じとして細かく分けず。広義のイワギクとする考え方もある。

  • 分布・生育地

  •  北海道(日本海側)  海岸の崖地

  • 花期
  • : 8〜9月

  • 撮影月日・場所

  •  1991年9月16日  北海道小樽市
     中    同  上
     下・葉 2009年8月21日    同  上

  • 撮影記

  •  北海道の花シーズンが終了間近な9月、石狩湾岸の崖上に白いキクの花が見られる。コハマギクに似ているが、コハマギクは分布していない。
     冬の季節風がまともに吹きつける岩場は脆く傾斜も急で、大きな木は見られず背の低い草が生えているだけだ。
     そんな場所に生えているのが、葉の切れ込みが大きく、厚くてツヤがあるのがこの花だ。
     広義のイワギクに含まれるとする考え方と、海岸に生え、葉が厚くいことから別種とする考え方があり、ここでは別種という考え方に従った。

    同じ科の仲間の花
ピレオギク2

葉