イヨアブラギク(伊予油菊)Chrysanthemum indicum var. iyoense |
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草丈30〜80cmの多年草。 シマカンギクの変種でよく似ているが、茎の上部に開出する軟毛が多く、葉裏にも丁字毛が密生する。 四国(愛媛県)、九州(大分県) 日当たりのいい山地 2007年11月27日 愛媛県松山市(旧北条市) 中・総苞、下・葉裏 同 上 山を登り始めたがこの花の生えるような日当たりのいい林縁や道端には、キクどころか全く花の気配がない。どんより曇った空からは、予報通り今にも雨粒が落ちてきそうだ。その日はあまり時間がなく、嫌な予感が走る。 どんどん進むと、だいぶん葉を落とし見通しが良くなった雑木林の向こうに黄色の塊が見えた。近づくとやはりこの花、特徴である茎や葉裏に毛が多い。 ただ、この地にこういう花があると知っているのでわかるが、普通なら見過ごしてしまいそうな普通の景色だった。 近くにはノジギクも咲いていて、違いを見比べることができた。 愛媛県の限られた地域に知られ、シマカンギクの変種で、全体に毛深く、茎に開出毛が生えるのが特徴とされている。 同じ科の仲間の花 |
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