カッコウアザミ(郭公薊)

Ageratum conyzoides


カッコウアザミ(白花1)

  • 科名・属名 : キク科 カッコウアザミ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの1年草。帰化。
     茎は直立して上部で分岐し、上部には縮れた毛が多い。全体に芳香がある。
     葉は対生、上部では互生し、葉身は卵形〜長楕円形、長さ5〜13cm、幅2〜4cm。先は鈍頭、基部は円形〜浅い心形、縁には浅い鋸歯があり、両面に毛が多い。葉柄は長さ2.5〜5cm、開出毛がある。
     頭花は茎頂に多数つき、多数の筒状花のみからなり、白色〜淡紫(淡青紫)色、径4〜6mm。総苞はほぼ半球形、総苞片は披針形、ほぼ同長で無毛。
     痩果は四角柱状、稜があり長さ約2mm、黒色に熟し、光沢がある。

  • 分布・生育地 :
     帰化(熱帯アメリカ、メキシコ原産) (国外:世界の熱帯〜温帯南部に広く帰化)
     道端、畑地、荒地

  • 花期 :   5〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体(白花1) 2003年12月13日  沖縄県西表島
     中上・全体2(白花2) 2017年2月24日  鹿児島県徳之島
     中中・全体3(淡紫色花) 2017年11月6日  沖縄県国頭郡
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1(白花) 
     左下・花2(淡紫色花) 2017年11月6日  沖縄県国頭郡
     右上・総苞、右下・葉 2017年2月24日  鹿児島県徳之島

  • 撮影記 :
     南西諸島の道端、畑などでタチアワユキセンダングサ(含むハイアワユキセンダングサ)とともにごく普通に見られるキク科の帰化種である。
     図鑑では花期は5〜10月と記されているが、ほぼ1年中花が見られる。
     色は白色と淡紫(淡青紫)色があるが、よく見かけるのは白色のほうである。
     淡紫(淡青紫)色のものはムラサキカッコウアザミとよく似ているが、やや派手なムラサキカッコウアザミに対し、本種の方が頭花が小さくて地味、冠毛が花筒とほぼ同長などの違いがある。。

  • 総苞

    葉

    同じ科の仲間の花
カッコウアザミ(白花2)

カッコウアザミ(淡紫色花)

花1(白花)

花2(淡紫色花)