カントウヨメナ(関東嫁菜)

Kalimeris pseudoyomena


カントウヨメナ1


  • 科名・属名 : キク科 ヨメナ属
     注.APG分類では、シオン属(Aster)、学名(A. yomena var. dentatus)

  • 特徴 :
     草丈50〜120cmの多年草。
     ヨメナによく似ているが以下の点が異なる。
     葉はヨメナよりも葉の鋸歯が深くて大きい。
     頭花は径約2.5cmとヨメナの約3cmより小さく、冠毛は0.25mmとヨメナの0.5mmよりさらに短い。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方以北) (国外:日本固有)
     山野の湿った所

  • 花期 :  7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年10月13日  東京都八王子市
     中上・全体2 2011年10月13日  東京都日野市
     中中・全体3(群落) 2022年10月27日  静岡県伊豆市
     (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2011年10月13日  東京都日野市
     左下・総苞、右上・葉    同  上

  • 撮影記 :
     関東地方を中心に分布するヨメナの仲間で、ヨメナとは花がやや小さく冠毛が短いことや葉の鋸歯が深いことなどが違いとされている。
     しかし、関東地方にはユウガギクというよく似た野菊があり、見分けには苦労する。
     ユウガギクとの違いは、花は淡紅紫色(ユウガギクは普通白色)、葉はやや厚く鋸歯は小さい(ユウガギクの葉は薄く、縁は羽状中裂することが多い)。
     いずれにしても珍しいキクではなく、田んぼの土手や湿った草むらなどで普通に見かける。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
カントウヨメナ2

カントウヨメナ3(群落)

花

総苞