カンツワブキ(寒石蕗)

Farfugium hiberniflorum


カンツワブキ

  • 科名・属名
  • : キク科 ツワブキ属

  • 特徴

  •  草丈30〜50cmの多年草。
     根出葉は心形で、長さ5.5〜16cm、幅7.5〜17cm。6.5〜27cmの長い葉柄があり、質はやや薄く、先は鈍頭または鋭尖頭で、基部は心形、縁には不揃いな2重鋸歯がある。
     頭花は散房状につき、黄色で径約3cm。舌状花は長さ17〜18mm。総苞は紫色を帯びる。

  • 分布・生育地

  •  九州(屋久島、種子島) 山地の林下

  • 花期
  • : 9〜12月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年12月2日 鹿児島県屋久島
     中・花 2006年11月11日  同 上
     下・葉 2007年12月2日  同 上

  • 撮影記

  •  ツワブキは、光沢のある大きく円い葉が特徴で、暖地の海岸近くに多く屋久島も例外ではない。
     ただ、屋久島では低地から登山道を辿ると、途中から少し小型で光沢がなく、葉の縁がギザギザになったツワブキがでてくる。これがカンツワブキで、屋久島と種子島だけに分布している。混生していることもあるが、普通海岸近くの低地はツワブキ、山地の渓流沿いなどは本種と住み分けている。
     花は11〜12月と他の花が少ない時期なので、この島の固有種の多い時期とのセットは難しい。
     なお、屋久島や種子島には、この花とツワブキの雑種がありヤクシマツワブキと呼ばれている。

    同じ科の仲間の花
花

葉