ヤクシマツワブキ(屋久島石蕗)Farfugium japonicum×hiberniflorum |
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草丈30〜60cmの多年草。 ツワブキとカンツワブキの雑種で、葉の質はツワブキほど厚くなく、光沢も少ない。縁はツワブキよりははっきりした不揃いな鋸歯があるが、カンツワブキほどはっきりした鋸歯ではない。 九州(屋久島、種子島) 山地の林下 2006年11月12日 鹿児島県屋久島 下・葉 同 上 ツワブキとカンツワブキが同時に生育する屋久島、一定の住み分けはあるとはいえ近縁の2種が混在することもあり、雑種の発生しないわけはない。それがこの花である。 花はお互いによく似ていることもあって違いはないが、葉がやや角ばり小さな鋸歯があるなどちょうど両者の中間の形態となり、雑種ということが実感できる。 屋久島では両方とも少ない花ではないが、この花のような雑種が普通に見られるわけではない。ある沢を下ってきたとき、形の変わった葉を見つけ、運よく花も咲いていた。 同じ科の仲間の花 |